---- 北の系2005 ----
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都健全育成条例改正資料/H16年第1回都議会予算特別委
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2004.3.27

東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例案の事業予算等を審査した平成16年第1回東京都議会予算特別委員会。
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部
を改正する条例案の事業予算等を審査した平成
16年第1回東京都議会予算特別委員会。

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目次

○提案説明・総括質疑(第1日) 3月12日(金) 第2号
遠藤衛委員(自民党) 健全育成条例改正案に賛成
木内良明委員(公明党) 健全育成条例改正案に賛成

○総括質疑(第2日)      3月15日(月) 第3号
三原將嗣委員(自民党) 健全育成条例改正案に賛成
初鹿明博委員(民主党) 健全育成条例改正案に条件付賛成

○総括質疑(第3日)      3月16日(火) 第4号
土屋たかゆき委員(民主党) 健全育成条例改正案に賛成
長橋桂一委員(公明党) 健全育成条例改正案に賛成
山田忠昭委員(自民党) 健全育成条例改正案に賛成
執印真智子委員(生活者ネット) 健全育成条例改正案に条件付賛成

※註:日本共産党は健全育成条例改正案に関する質疑を都議会予算特別委員会で行っていません。無所属議員は質問権が無いため質疑がありません。
下記議事録は、東京都議会速記録速報版の抜粋です。正確な会議録をお求めの方は都議会事務局に問い合わせてください。

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遠藤衛都議会議員(自民党/2002年都議会「青少年健全育成基本法(仮称)の制定を求める意見書提出に関する請願」の紹介議員)
遠藤衛都議会議員(自民党/2002年都議会
「青少年健全育成基本法(仮称)の制定を求
める意見書提出に関する請願」の紹介議員)
「今こそおやじの出番」と檄をとばし、悪書追放
運動の活動歴を自画自賛する遠藤都議。

平成16年予算特別委員会 3月12日総括質疑

遠藤衛委員(自民党)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2004/d6114211.htm

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遠藤委員

 次に、青少年の健全育成についてお伺いします。

 近年、青少年問題はかつてないほど深刻さを増しております。先日、私は、都内の各地でスポーツを通して活躍をされているおやじの会と、青少年健全育成について、治安担当の竹花副知事とお話をする機会がありました。今こそおやじの出番であると思います。

 我が国の将来を担う青少年の健全育成は、国家百年の計ともいうべきものであり、我々大人が子どもたちに残すことができる最大、最良の財産であります。

 そこで、今回、規制強化に踏み切った条例改正の考え方について、まず、治安担当竹花副知事にお伺いいたします。

予算特別委員会で答弁する竹花豊副知事。「有害環境の改善を一刻も早く進める必要」を説くが、規制の有効性、緊急性、必要性の根拠について市民が納得できる説明は無い。
予算特別委員会で答弁する竹花豊副知事。
「有害環境の改善を一刻も早く進める必要」を
説くが、規制の有効性、緊急性、必要性の
根拠について市民が納得できる説明は無い。

竹花副知事 ご指摘のおやじの会につきましては、委員のご示唆もあり、都は、全都のネットワークづくりを支援しておりますが、それとともに、子どもの健全育成のためには、不健全図書のはんらん、いわゆるブルセラ、生セラなどの有害環境の改善を一刻も早く進める必要があります。

 このため、都青少年問題協議会において、緊急かつ集中的なご議論をいただき、これを踏まえ、実効性の観点を加味しながら、新たな規制を組み込んで、今回の条例改正案を策定したものであります。

遠藤委員 青少年を健全に育成するためには、規制を図るとのことですが、規制が有効に機能するには、事業者の協力が不可欠であります。

 私は、以前、PTA活動を通して、悪書追放運動の経験がありますが、事業者の協力と理解を得ることが大変難しかったことを思い出します。

 今後、事業者の指導と理解をどのように得るのか、お伺いいたします。

三宅生活文化局長 事業者の協力についてでございますが、条例改正の検討の際にも、出版業界、図書販売業界など、事業者団体の意見を聞いてまいりましたし、条例改正後は、事業者団体等を通じて説明会を開催するとともに、都の広報だけではなくて、区市町村、業界団体等の広報も活用して周知を図り、事業者の理解と協力を求めてまいります。

 また、自主規制として、表示図書とするように勧告する制度がございますし、青少年健全育成協力員による調査なども活用して、事業者に青少年健全育成への協力を働きかけてまいります。

遠藤委員 焦眉の急である環境の悪化に対処するため、必要な規制強化を行うとのことですが、今回の条例改正では、不健全図書の包装やアダルトビデオの自動販売機の規制強化、また、いわゆる生セラやスカウトの規制など、全国初の措置も多いとのことです。

 青少年の健全育成の分野では、過去にも、児童買春の規制のように、条例による規制が国の規制を先導してきました。知事も、先日の記者会見で、他県も見習ってほしいという趣旨を述べられております。

 よくもあしくも我が国の社会変化の最先端をいく東京から、今回の条例改正を契機に、東京発青少年健全育成を進められる知事の決意をお伺いいたします。

石原知事 子どもを取り巻く環境は非常に悪化しておりまして、何とかしないと、子どもたちの将来、つまり我々の社会の全体の将来が危機にさらされると思います。

 今回、多くの全国初の改善策を導入いたしました。不健全図書の包装、あるいは少女を風俗店に勧誘するスカウトの禁止、あるいは非常に変質的な嗜好を持つ大人の嗜好をかなえ得るための、例えば少女の着用済みの下着を売ったりする云々の行為の禁止、そういったものを行っておりますが、いずれにしろ、子どもが安心して育つ環境をつくり直していくことは大人の責任であると思います。

 加えて、遠藤理事もご存じでしょうけれども、最近のパソコンでインターネットで提供されている非常に悪質で刺激的な情報というものは、これはやっぱり、別途、国全体の問題として考えませんと、この程度の条例改正をしても、まさにざるで水をすくうみたいなことにしかならないと思います。

 いずれにしろ、今回条例を改正して、これから伸びていくべき子どもたちの人生の条件を、我々の責任、大人の責任で整えていきたいと思っております。


 

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公明党の木内良明都議。「改正案は従来の法概念の域を出ないが現実対応能力がある」と発言。木内都議は、現実対応能力は制度の問題ではなく制度を使う行政の問題だという認識に欠けている。
公明党の木内良明都議。「改正案は従来の
法概念の域を出ないが現実対応能力がある」と発言。
現実対応能力は制度の問題ではなく
制度を使う行政の問題だという認識に
木内都議は欠けている。

平成16年予算特別委員会 3月12日 総括質疑 

木内良明委員(公明党)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2004/d6114213.htm

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木内委員

 もう一つ、今回の青少年健全育成条例の中での不健全図書への対応でありますけれども、都民から寄せられる意見の中には、青少年の健全育成という観点から、特に、領域を、すそ野を広げて、多様な分野の図書類までもが規制の対象にされるのではないかという声も一部にあるようでありますけれども、この点についてはいかがでしょうか。

竹花副知事 今回の条例改正案は、出版及び販売業者による自主規制を中心に据えて、この自主規制がなされない有害図書について、個別に指定するという従来の基本的な枠組みを維持しながら、この枠組みを有効に、より有効に機能させるために必要な新たな措置を加えたものでございます。

 その内容は、有害図書につきまして、青少年に適当でない旨の表示及び包装に努める義務を課したこと、その義務を果たさず有害図書が販売されようとしている場合には、指定図書として指定するとともに、これを包装して区分陳列しないで、さらに警告に従わない場合には罰則を科すこととしたこと、さらに、定期的に刊行されている図書類が指定された場合には、次の号から、表示図書類として表示及び包装するよう勧告することができるようにしたこと等でございまして、これらの内容が表現の自由を侵害するものでないことは、疑いを入れないところでございます。

 したがいまして、委員ご指摘のように、コミック誌等のこれまで規制の対象とならなかったものが広く規制されるというようなものではございませんで、そうした有害図書として指定するかどうかの基準は従来と全く変わっておりませんで、これらの図書が法外に広くなるということは、全く変わりません、これまでと全く変わらないことでございまして、むしろこのような新たな措置を規定することで、不健全図書がはんらんしている状況が大幅に改善されるということが期待されるものと考えております。

木内委員 実態は従来の法概念の域を出ないものである、しかし現実対応能力があるものである、こういうふうに判断をしたいと思います。


 

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自民党の三原將嗣都議。「下着を買う人は現実には人殺しなどしない」と改正案の意味の無さを肯定しつつ改正案に賛成を表明する三原將嗣都議のダブルスタンダードこそ、まさに理念無き「有害」な政治だ。
自民党の三原將嗣都議。「下着を買う人は
現実には人殺しなどしない」と改正案の意味の
無さを肯定しつつ改正案に賛成を表明する
三原將嗣都議のダブルスタンダードこそ、
まさに理念無き「有害」な政治ではないか。

平成16年予算特別委員会 3月15日 総括質疑

三原將嗣委員(自民党)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2004/d6114312.htm

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三原委員

 そこで、知事、お伺いしますけど、今回の定例会で青少年健全育成条例というのが改正されましたですね。これは、私がくどくど申し上げるまでもありませんが、着用済みの下着等を売ったり買ったりしちゃいけない、そういう場所を提供することもいけないという条例をつくったんですね。今から審議しますけど、多分成立します。

 それから、二、三年前だと思ったんですけど、迷惑防止条例というのを改正しまして、ピンクチラシって、今晩いかがですかなんて写真を、書いてあるやつを電話ボックスに張ったり、家の郵便受けに投げ込んだりする、これも全部取り締まるということにしたんですね。

 知事、例えば大変失礼な発言ですけれども、ピンクチラシが百枚も二百枚も張ってあったら、気が狂っちゃいますか。女性の下着を百枚も二百枚も買う人は、人殺ししたり死んじゃったりしますか、その場で。現実にはそういうことはないんです。ですけれども、必ずそういう人たちは社会に悪影響を及ぼしていくだろう、そういう懸念のもとに、知事も今回、下着なんか売らせないよという強い姿勢で条例を出されたんでしょう。

 今、脱法ドラッグをたとえ五本でも十本でも、買って飲んだら、気が狂いますよ。間違ったら死んじゃう。青少年にそれぐらい今危機が迫っているのに、唯々諾々と二年も三年も、何にも具体的な条例が出てこない。知事のスピードと危機感を持った行政というのはどこにあるんだ、こう私は思いまして、ぜひ、この定例会中には間に合いませんけれども、この十六年、もしくは来年の一定ぐらいには、間違いなく脱法ドラッグの取り締まり条例を出すという強い決意を持ってもらいたい。それをいっていただいて、局に指示していただけば、できますよ、これは。知事の指導力をもってして不可能はない、ぜひお願いします。

石原知事 世の中のどういう手合いが、どこでどういう機械を使ってこういうものをつくっているかわかりませんが、このごろいろんなものが進歩しまして、例えばサリンのような猛毒も簡単にできるようでありますが、私もこの間、この脱法ドラッグという名前、聞きなれませんで、一体何が起こっているかということで、手元に取り寄せて、幾つか他の薬品も見ました。聞きましても、確かに化学式の既存の有害とされ、禁止されているものに、ちょっとカメノコの方程式に変なものがくっつくだけで違うものにされて、これは本当にゆゆしいことでありまして、おっしゃったとおり、変質の傾向のある大人の嗜好に準じるために、そういう、今度禁じたものを売る。

 それも取り締まることは確かに必要でありましょうが、そういうものを売ったお金で、その子たちが何を買うかということになると、その先の買い物の対象にこれもあるわけでありまして、まさにこれは積極的に踏み出して、せっかく健全育成条例を改正したばかりでありますから、新規に条例をつくるか、あるいはその中にこれを組み込むか、いずれにしろ、私は、まさにドラッグのメッカになっている東京でこそ、こういったものは国に先んじて対処すべきだと。条例化するなり条例の中に組み込むなり、積極的に対処したいと思います。

三原委員 ぜひこの一年以内に条例を出すぐらいの決意で、知事、臨んでもらいたいと思いますよ。きのう木内先生は、一年前の予特で、ここで知事にお願いしたら、もう二月にはできましたっていってましたけど、私も、自民党を代表してお願いしておきますから。一年たってまだ条例が出ないなんていったら、来年の予特大変ですよ、これは。ぜひひとつ出していただくように。(石原知事「ことしじゅうに結論出します」と呼ぶ)ありがとうございました。では、ことしじゅうにひとつ。健康局長、頑張ってね。職員は本当に頑張っていますから、それは私、高く評価します。

 特にここにも書いてありますけど、暴力団が将来のシャブを売るための販路開拓のアンテナショップにしているんだっていうようなことまで書いてありますから、これは絶対やらなきゃいけない、こう思いますから、ひとつよろしくお願いをいたします。


 

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民主党の初鹿明博都議。条例改正案を「自主規制と連動して個別指定をするというこの制度は非常に有効」と評価。出版社に対して「道徳なき商業」だと批判した。
民主党の初鹿明博都議。条例改正案を
「自主規制と連動して個別指定をすると
いうこの制度は非常に有効」と肯定。
出版社に対して「道徳なき商業」だと批判した。

平成16年予算特別委員会 3月15日 総括質疑

初鹿明博委員(民主党)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2004/d6114318.htm

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初鹿委員 ぜひ、子どもにとっては、公立も私学も同じ学校ですから、対応がうまくできないということがないように、しっかりと行っていただきたいと思います。

 続いて、青少年健全育成条例について何点か質問いたします。

 現在のこの社会の情勢を見ますと、確かに子どもが犯罪に巻き込まれるというケースが多くなって、私も、子どもを育てながら、毎日非常に不安な思いをしているわけであります。今回は、そういう意味では改正に反対をするという立場ではなくて、あくまでも多くの都民がこの改正について疑問に思っていることを明らかにするような形で、具体的な例を挙げて幾つか質問をさせていただきます。

 今回の改正では、全国で初めての規制が目玉とされております。幾つかあります。その一つとして生セラの禁止というものがあります。身につけている下着などを目の前で脱いで、それを売却する行為を生セラというわけですね。単に下着やブルマーなどを売るブラセラと分けているということなんですが、まあ好ましい行為じゃないと思いますが、生セラショップが都内に二カ所あるということも私は知りせんでしたし、現行法で何の規制の対象にもならないというのは驚きであります。

 このような状態ですから、規制もしかるべしかなと思うんですが、果たして規制がうまくいくのかなというのも疑問なんですね。つまり、生セラショップの、そのショップで売買をするなら取り締まり可能でしょうけれども、路上で声をかけたり、携帯電話を使ったりした場合に、なかなか取り締まりできないんじゃないかなと思うんです。

 また、もう一つ目玉として、スカウトの禁止というのも今回、目玉でありますね。路上で、風俗店やホストクラブなどに勧誘をするということですけれども、これも、路上で声をかけている男の人が、その女性にナンパしているのか、それともそういうところに誘っているのか、区別つかないですね。そういう意味では、規制が果たしてうまくいくのか、難しいなと思うんです。

 しかし、今回禁止をするというのは、取り締まりがうまくいくかどうかというだけではなくて意味があるという判断なんだと思いますが、その辺をお答えください。

三宅生活文化局長 お話のいわゆる生セラにつきましては、売買する場所の提供や、売却相手の紹介を禁ずることとしておりますし、スカウトに関しても、規制対象となる行為を明確にしております。そういったことによりまして、一定の実効性が確保されると考えております。

 また、条例に禁止規定を設けることにより、いわゆる生セラ及びスカウトが禁止されるべき行為であるという認識を宣言し、大人に節度ある行動を求めるとともに、青少年の啓発を図ることもねらいとしております。

初鹿委員 大人に節度ある行動を求め、青少年に啓発を図ること。つまり、具体的なことを挙げて禁止をするということが最大の目的なんだと思うんですね。

 ところで、深夜同行について禁止をするわけですが、これについては条文が、正当な理由なくと、禁止する事項があいまいなんですよ。恐らく禁止したい事項というのは、買春目的とか、家出とか、例えば薬物を乱用するとか、非行にかかわるようなことに対して同行したら禁止をしたいということだと思うんですが、これも具体的にいった方がアピールになるんじゃないかなと思うんです。

 また、非常にあいまいな中身だと、取り締まり側の解釈によっては、これが拡大していってしまうおそれもあるんではないかなと思うんですが、この点についてはいかがですか。

三宅生活文化局長 青少年の深夜外出の規制は、青少年が犯罪に巻き込まれる危険を未然に防止することなどを目的としております。その危険を具体的、網羅的に挙げることは非常に難しいものがございます。むしろ、社会通念上、正当と認められる理由がある場合を除き禁止すると定める方が、青少年を保護する上で有効であると考えたものでございます。

初鹿委員 これが拡大されることがないように、運用には十分に気をつけていただきたいと思いますね。

 例えば、定時制高校に通っていれば、二十歳と十五歳でつき合いをすることだってあるわけですよ。それで親が反対をしていた場合に、じゃ、親が反対をしているからそれを取り締まるかということにはならないと思います。そういった事例もあるということをぜひ考えていただきたいと思います。

 次に、不健全図書の指定についてですけれども、不健全図書に指定された図書類は、包装して、ほかの雑誌とは分けて区分陳列を行うということが販売店に義務づけられるといいます。しかし区分陳列が、大きな書店なら、周りを区切って分けることができますけれども、コンビニなど間口が本当に狭いところだと、こっちの棚に雑誌があって、こっちの棚に、すぐ横に分けているだけという状況になると思うんですが、これで、区分陳列自体、非常に難しいと思うんですけれども、いかがですか。

三宅生活文化局長 東京都の規則で定める区分陳列の方法には、周囲を囲う方法以外にも、陳列棚を離して置く、仕切り板をつける、子どもの手が届かない高さに陳列するなど、さまざまな方法がございます。店舗の状況に適した方法を選択して実施されるよう、販売店を指導してまいります。

初鹿委員 じゃ、区分陳列ができていたとして、それをだれかが確認しないと、実行されているかどうかわからないですよね。都内にはたくさんのコンビニや書店があります。十名の職員では不可能だと思いますが、どうするんですか。

三宅生活文化局長。「間仕切りで隔離していると販売店員が内部を監視しにくいので包装が必要」と説明する三宅生活文化局長。販売店員が監視しやすい環境をつくりたいなら間仕切りは不合理であり、間仕切りせず販売店員自身が監視していれば包装も必要無い。くだらない規制がさらなる矛盾を現実社会に拡大させている。
「間仕切りで隔離していると販売店員が内部を監視
しにくいので包装が必要」と説明する三宅生活文化局長。
店員が監視しやすい環境をつくりたいなら間仕切りは
不合理であり、間仕切りせず販売店員自身が監視し
ていれば包装も必要無い。新たな規制がさらなる
矛盾を現実社会に拡大させている。

三宅生活文化局長 今回の条例改正で、青少年健全育成協力員制度というのを設けました。この協力員によりまして、販売店の状況について報告を受け、職員による区分陳列状況の調査、指導をより効果的に行うこととしております。

初鹿委員 その協力員が区分陳列違反を発見した場合に、それで直ちに、直罰になるということなんですか。どうなんですか。

三宅生活文化局長 区分陳列義務違反には、まず正しく区分陳列するように警告を行います。それに従わない場合に罰則を適用するものでございます。

 なお、違反があった場合でも、警告に先立って指導を行うことを原則としておりまして、販売店の意識の向上と自主的協力を促すこととしております。

初鹿委員 今の販売店の協力と意識の向上というんですかね、そこが一番重要だと思うんですね。なかなか、都内にたくさんありますから、それを徹底するのが難しいと思いますので、その徹底をぜひ試みていただくよう、お願いをいたします。

 ところで、周囲を区切って区分陳列している場合には、あえて包装する必要はないんじゃないかなと思うんですが、その点はいかがですか。

三宅生活文化局長 成人向け図書の陳列場所を間仕切り等で隔離している場合には、販売店員が内部を監視しにくいというおそれがあります。そういう意味で、逆に、包装して青少年が容易に閲覧できないようにする必要があると考えたものです。

「大人で買いたい人は我慢しろ」と条例案の効果を認めた初鹿都議。条例改正案の規制対象は、書店だけではない。本を選び買う一般市民ひとりひとりに対し基本的人権である「本の内容を購買前に確認する権利」を強制的に奪う制度、それが改正案だ。
「大人で買いたい人は我慢しろ」と条例案の効果を
認めた初鹿都議。条例改正案の規制対象は、書店
だけではない。本を選び買う一般市民ひとりひとりに対し
基本的人権である「本の内容を購買前に確認する権利」
を強制的に奪う制度、それが改正案だ。

初鹿委員 つまり、大人で買いたい人は我慢しろということですよね。我慢しろということですね。包装しているのを見て、家に帰って、中が何なのかなと、どきどきした方が刺激的かなと私も思います。(笑声)それは余談ですけれども……。

 次に、不健全図書の指定の方法についてお伺いしますけれども、包括指定、緊急指定の導入というものが検討課題になりました。これに対しては、さまざまな反対の声が上がったと思います。そうした中で、今回の改正では見送ることになりましたが、その理由は何でしょうか。

三宅生活文化局長 青少年問題協議会の答申におきましては、包括指定について、不健全図書を幅広く指定できることや、発行間隔が短い図書等でも指定できるという長所がある、一方、実効性を確保するための指導体制の整備が困難、あるいは、内容によらず量だけで指定することなどの短所も挙げられております。それらを総合的に勘案して、当面は導入を見送るべきであると提言がなされました。

初鹿委員 つまり、図書名を公表しないと、なかなか徹底ができないということだと思います。私もそのとおりだと思いますから、今回、事業者に自主規制を促すという方向で、この自主規制と連動して個別指定をするというこの制度、非常に有効で、また、一番よいところに落ち着いたんではないかなと評価をするところです。

 ところで、不健全図書というと、著しく性的欲望を助長するというものに目がいきがちなんですが、それ以外の理由でも指定を行ってきておりますよね。それ以外の理由で今まで指定を行ってきた具体例を挙げて、またその理由をお答えください。

三宅生活文化局長 平成十五年度中に指定された図書は百十三冊ございます。このうち、甚だしく残虐性を助長すると認められたものが十二誌、著しく犯罪を誘発すると認められたものが十九誌ございました。

三宅生活文化局長は「不健全図書の個別指定は従来とは変わらない」と明言。これは重要な言質だ。しかし問題は、何が対象になるかではなく対象になった図書がどう規制されるかだ。青少年のためとはいえ、自主規制の義務!や行政指導の結果として大人に対する出版流通まで抑制されるとすれば過剰な規制だろう。
三宅生活文化局長は「不健全図書の個別指定は
従来とは変わらない」と明言。これは重要な言質だ。
しかし問題は、何が対象になるかではなく
対象になった図書がどう規制されるかだ。
青少年のためとはいえ、自主規制の義務!や
行政指導の結果として大人に対する出版流通まで
抑制されるとすれば過剰な規制だろう。

初鹿委員 今、著しく犯罪を誘発するものといいましたけれども、例えば、実際に犯罪を犯した人が、この本に書いてあるとおりにこの犯罪をやったんだとか、以前もありましたよね、格闘ゲームのわざをかけたいといって暴行をしたような事件がありましたけれども、そういったケースでは直ちに指定をするということになるんですか。

三宅生活文化局長 図書が、著しく犯罪を誘発し、青少年の健全な育成を阻害するおそれがあると認められるか否かは、個別事例に左右されるものではなく、お話の図書も含めて、有識者で構成する青少年健全育成審議会への諮問を経て、認定基準に沿って、公平、適正に指定されるものでございます。

初鹿委員 つまり、今までと指定の仕方は変わらないということ。今回の規制は、販売について事業者を規制するものであって、規制の対象の内容が拡大をするという意味ではないということでよろしいんですかね。お答えください。

三宅生活文化局長 指定の仕方でございますが、条例改正後も、自主規制団体の意見を聴取し、青少年健全育成審議会への諮問を経て、不健全図書を個別に指定するということで、従来とは変わりません。

 それと、今回の条例改正は、出版業者が自主的に成人向け図書を表示して包装することなどによりまして、書店等における図書の販売方法を規制するものでございます。

初鹿委員 今のところが重要だと思うんですよ。今回の規制に反対している人の中で、この規制の内容が拡大していくんじゃないかというので懸念をしている方が多いんですね。つまり、漫画が対象になるんじゃないかということで、金曜日に副知事の答弁でもありましたけれども、漫画は対象にならないということで、対象としては個別に判断をするということでいいわけですね。

 では、次に移りますけれども、そうはいっても、図書を規制したところで、インターネットでさまざまなわいせつな画像などがはんらんしているわけですから、何ら対策が有効じゃないんじゃないかという意見が、青少年問題協議会でも出ました。それについてはどのように感じておりますか。

三宅生活文化局長 インターネットなどの問題に関しましては、国に対して法的規制や業界の指導を提案要求しておりますが、問題の広がりと深刻さを考慮しますと、都としても、関係業界や事業者と協力して有効な対策を検討する必要があるのではないかと考えております。

初鹿委員 なかなかインターネットなどの規制をするというのは難しいと思います。そういうことを考えると、規制だけでは十分じゃないということですよね。やはり子どもたちが、与えられた目の前にある情報をどのように判断するかという、その判断基準をしっかりと養う、そういう教育を行うことが一番重要だということなんです。学校現場ではそのような教育についてどのように行っていくのか、お伺いします。

横山教育長 現在、全都的に展開しております心の東京革命の一環として、都内のすべての公立小中学校におきまして、道徳授業地区公開講座あるいはトライ&チャレンジふれあい月間を実施しまして、保護者の地域の人々とともに、児童生徒に正義感や倫理観、思いやりの心をはぐくんでまいりました。

 今後とも、その重要性にかんがみまして、各学校が道徳や総合的な学習の時間などを通して、児童生徒の規範意識を高め、正しい判断に基づいて行動ができる力を育てる教育を推進してまいります。

初鹿委員 なかなか道徳の授業だけでは十分じゃないと思うんですね。日々の授業の中でも、常にこのことを考えて授業を行ってもらいたいんです。

 それにしても、最近、先生の不祥事っていうの多いですよね。この点もやはり、道徳を教える先生がおかしなことをやってるんじゃ話にならないので、とにかくしっかりやるようにお願いします。

 いずれにしても、今回、改正をしたからといって、すぐに実効性が上がるわけではないということをまず押さえておく必要があると思うんです。大人も子どもも意識を変えていく必要がある。なかなかそれはうまく進みません。

 例えば、子どもの意識を変えるといっても、先ほどの生セラじゃないですけれども、お金欲しさに下着を売っている子どもに、何で下着を売っちゃいけないのかって教えるの、みんな直感的に、これは嫌な行為だなと思うんだけれども、難しいですよね。じゃあ上着だったらいいのか、靴下と下着はどこが違うのか、論理的に説明できないんですよね。難しいですよ。しかし、いけないことだとみんなが思っている。このことを考えるときに、非常に難しいことなんですけれども、やはり社会の中で許していいこと、悪いことという共通の認識というのはどこかにあるんじゃないかなと思うんです。

 私は、このことを考えたときに、ガンジーってインドの独立の父、ご存じですよね。ガンジーのお墓のラージガートというところに碑文が書かれているんです。そこには、七つの社会的罪というのが書かれております。七つの社会的な罪、この世の中で、社会がもたらす罪を七つ挙げているんですが、このことを思い出すんですよ。

 そこに何が書いてあるかというと、まず一つ、労働なき富ということが書いてあります。ウェルス・ウイズアウト・ワーク。つまり、生セラをする子どもたちには、労働しないで、働かないで富を得ちゃいけないよ、お金を得ちゃいけないよということを、労働しないでお金を得るというのは社会の害なんだということを植えつける必要があるんじゃないかなと。

 また、不健全図書を出版したり販売したりしている事業者には、道徳なき商業と書いてあります。コマース・ウイズアウト・モラリティー。これをぜひ送りたいなと思います。

 また、大人にも子どもにも、我々も反省しなきゃいけないかもしれませんけれども、良心なき快楽ともあります。このほかに、人格なき学識、人間性なき科学、献身なき信仰と挙げられているんですが、今六つ挙げたんですが、その一番上に挙げられているの何だかわかります、皆さん。ご存じですか。知事は知っていると思います。これは、理念なき政治って書かれているんですよ。理念なき政治って書かれているんですよ。恐らく日本の戦後の政治が理念なかったおかげで、今の社会がこういう状態になってしまったんですよね。五十年間政権持ってた自民党さん、考えてもらいたいんですけどね。無責任な政治が……

   〔発言する者多し〕

青木副委員長 静粛にお願いいたします。

初鹿委員 大人が無責任になり、そして親も無責任になっているんではないかなと思うんです。そういったことを踏まえて、今回の条例改正について知事のご見解を、意義についてお伺いします。

石原知事 ガンジーの例を引くまでもなく、人間の社会には、立場、世代、時代を超えて垂直につながっていく価値観、倫理というものがあると思います。それがですね、いささか希薄になってきたのが現代だと思いますが、いずれにしろ、現実に子どもを取り巻く環境が非常に悪化しているわけでして、これを具体的に何とかしなければ、子どもたちの将来、ひいては、つまりこの社会の将来が危惧されるわけです。

 だから、子どものために、子どもが安心して、得心して育つ環境をつくり直していくことは、私たち大人の責任だと思います。いろいろ抜け穴もあったり、これから補うこともあるかもしれませんけれども、いずれにしろ、今ですね、とにかくこれから伸びていく子どもたちのための条件というものを、条例も、今回だけじゃなしに、改正すべきときにはこれから先も改正して、子どもたちのこれからの人生のため、我々の社会の未来のための条件を整えることは必要だと思っております。

石原慎太郎著「魂を植える教育」「真実の性教育」を手にして石原都知事の支離滅裂なダブルスタンダードを紹介する初鹿委員。石原知事はかつて「有害図書が無くなっても、犯罪、非行、反道徳、反社会的な行動は減少しないという説に同感」と書いていた。
石原慎太郎著「魂を植える教育」「真実の性教育」を手にし
石原都知事の言動のダブルスタンダードを紹介する
初鹿委員。石原都知事は、かつて「有害図書が
無くなっても、犯罪、非行、反道徳、反社会的な
行動は減少しないという説に同感」と書いていた。

初鹿委員 時間がないので、速く話をさせていただきますけれども、知事はしばしば、最近の若い親は責任感がないということをいわれますよね。

 今、私、手元に、知事が昭和四十四年、私の生まれた年に書いた「スパルタ教育」という本を持っているんですが、この前書きに、なぜこの本を書こうと思ったかという理由を、「子どもの最大の教育者たるべき世の親たちが、自分の子どもの教育について、まったくその責任を放擲し、自信を失っている事実に、不満と失望を感じたからだ。」って書いてあるんですよ。三十五年前に知事が指摘をしている。それがいまだに続いているというね、やっぱりこの事実というものを受けとめないといけないと思うんですね。

 ここでさらにいっているのは、「将来、どんな人間がこの日本の社会に氾濫するかを思うと、ぞっとする」。まさにぞっとする状態ですよね。そのとき指摘をした親が育てた子どもが、今の親たちになっている。つまり、どこかで断ち切らないと、その連鎖って、なかなか簡単に切れないんだということなんだと思います。

 このころ知事は、三冊の教育に関する本を書いているんですよ。このほかに、「魂を植える教育」そして「真実の性教育」って書いているんですけれども、この本で知事がいいたいことは、学校や社会が子どもにしつけをするんじゃなくて、一番最大の教育者は親だと、親がしっかりとすることが重要だといっているんですね。それでまたその中で、ちょっと関係するところでいうと……(「とっくに時計は過ぎてるじゃないか」と呼ぶ者あり)はい。私は子どもの前でヌード写真の氾らんした雑誌を隠さぬことにしているということも書いてあります。

 また、ここに、『理由なき反抗』の作者で、精神分析医であるアメリカのロバート・リンドナーの、いかなるタイプの書物であろうと、非行あるいは犯行をそそり、教唆したりすることは、ぜったいなく、かりに、好ましくない本のすべてがこの社会になくなっても、犯罪、非行、反道徳、反社会的な行動は減少しないという説にも同感である。」と書いてあります。

   〔発言する者多し〕

青木副委員長 初鹿委員、手短にお願いいたします。

初鹿委員 はい。

 また、現代の社会では、放置すればだれでも各種のウイルスに感染をし……(発言する者多し)最後まで聞いてくださいね。その抗体を備えていくものだが、同じことが性にもいえるだろう。これだけ俗悪わいせつな出版物がはんらんし……

   〔発言する者多し〕

青木副委員長 初鹿委員、再度お願いします。

   〔発言する者多し〕

初鹿委員 はい。そうした催しがはんらんしている時代ならば、親がいかにそれを禁じようとも、子どもたちはそうした性的事物に自分の好奇心を踏まえて感染していくはずであると書いてあります。

 そういった、三十年前に……

   〔発言する者多し〕

青木副委員長 それでは初鹿委員……。

初鹿委員 はい、まとめます。

青木副委員長 初鹿委員、時間が過ぎてますから……。

初鹿委員 三十年前にこのことをいった知事が、それでもやっぱり、今改正しなきゃいけないような状況になっているというふうにいうわけですよ。三十年間できなかったことを……

   〔発言する者多し〕

青木副委員長 初鹿委員、初鹿委員、発言を終わります。

初鹿委員 三十年間できなかったことを、これからやるわけですから……。

青木副委員長 初鹿委員、発言を終わりにしてください。

初鹿委員 どのような決意を持ってこれから取り組んでいくのかということをお伺いいたします。

   〔発言する者多し〕

青木副委員長 以上で初鹿委員の発言は……。

 質疑ですか。

初鹿委員 これからどういう決意でやるのをお伺いします。

〔「答弁する必要はない」と呼び、その他発言する者多し〕

青木副委員長 質疑ですか。−−石原知事。

   〔発言する者多し〕

石原知事 ここまで来たら、不退転の決意でやります。

青木副委員長 初鹿委員の発言は終わりました。

知事の著作の認識と条例案との救い難い矛盾を指摘されても一言も釈明できず結果を優先させる石原慎太郎知事。こんな信義も合理性も無い条例案に賛成する都議の常識人としての神経を疑う。
知事の著作の認識と条例案との救い難い
矛盾を指摘されても、一言も釈明できず
結果を優先させる石原慎太郎知事。
道理なき法は、民の規範からの離脱を生む。


 

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民主党の土屋たかゆき 都議。土屋都議は、平成15年9月19日に開催された「石原知事発言を全面支持する都民集会」の主催者の一人である。
民主党の土屋たかゆき 都議。土屋都議は、
平成15年9月19日に開催された「石原知事
発言を全面支持する都民集会」の主催者
の一人である。

平成16年予算特別委員会 3月16日 総括質疑

土屋たかゆき 委員
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2004/d6114412.htm

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土屋委員

 教員の内心の自由については、平成十一年の入学式において、国歌斉唱の際のピアノ伴奏を拒否した教員を都教委が処分いたしましたけれども、これに対して、教員が処分取り消しの訴えを提起していました。その判決が昨年末に出ています。

 判決では、ピアノ伴奏をしなかったことは地方公務員法三十二条、三十三条に違反するとして、原告の訴えを棄却しています。判決は、教育公務員の内心の自由は内在的制限を受けるとしており、教員の内心の自由と義務との関係を考える上で、極めて整理のされた判決と評価できます。東京都教育委員会は、この判決をどのように評価するでしょうか。

横山教育長 都の教育委員会は、従前から、国旗及び国歌の指導は教育指導上の課題であって、このことは教員の内心の自由を侵すことにはならない、そう考えております。今回の判決は、こうした都教育委員会の主張を認められたと受けとめております。

土屋委員 これは今後の問題でありますけれども、せっかくルールをつくっても、そのルールを定着する方法を考えて実施しなければいけないと思うんですね。

・・・・・・

石原知事 内心の自由ということから論が始まっているようでありますけれども、何度か引用いたしましたが、アメリカで、小学校に初めて新入生が入りますと、学校の先生が教えることが三つある。その一つが、みんなが決めたことは、自分は少し嫌でも一緒にやろうと。これは、生徒だけじゃなしに、私、先生にもいえることだと思います。教師の身分である人に内心の自由が、私はないとはいいませんが、しかし、同じことが先生にもいえるわけで、それが本当の民主主義というものだと私は思います。

 国家とか民族という枠組みといいましょうか、おぼろげなスキームというものは、しかし画然として、おぼろげながら、とにかく確かにあるという限り、それにそれぞれの人間が属しているわけで、そういう状況を踏まえながら、しからば、自分が属している国家なり民族というものの共通項は何か、いわゆるナショナルアイデンティティーというものが何であるかということを体得させることは、私は非常に、将来の社会人にとっても必要な要件だと思います。

 ということで、私はそんなものは要らないという人も中にはいるかもしれませんが、しかし、私はやはり、国家、民族というものが−−例えば、共産党の熱烈な支持者である井上ひさし君が今、ペンクラブの会長をしていますけれども、何かの対談の中で、国家、民族のことを話していました。そして、その中で、外国から日本へ帰ってきて成田に着くと、やっぱり日本がいいわねえとお年寄りが何となくいうと、つまり、国家とか民族、自分の属している、そういう覊絆とのかかわり、そういうものですなという発言をしておられましたが、私は、やっぱりそれは、だれでも共通した基盤にある一つのフィーリングだと思います。

 で、学校の教育も、それを教える一つの手がかりでありまして、そしてまた国旗・国歌というのも、それを伝えるための一つの有力な手がかりだと思います。

 その学校教育は、法令や学習指導要領に基づいて、すべての児童生徒に対して、国家及び社会の形成者として必要な資質、能力の育成を目指して行われるものでありまして、国旗・国歌の指導や性教育については、人によってはさまざまな考え方、とらえ方があるでしょうけれども、公教育に携わる教員が児童生徒に対して学習指導要領に反する偏った考え方を押しつけることは、これは絶対に許されないと思います。

 現在、都教育委員会が行っている取り組みは、学校教育の適正化を図るものと理解しておりまして、今後とも積極的に進め、都民の信頼にこたえてもらいたいと考えております。


 

参考※土屋たかゆき都議の性教育論の異状さについては宮淑子氏の「何が「異常」で「不適切」なのか」『世界』4月号を参照のこと。

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公明党の長橋桂一都議
公明党の長橋桂一都議。

平成16年予算特別委員会 3月16日 総括質疑

長橋桂一委員(公明党)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2004/d6114415.htm

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長橋委員 

 ところで、東京都は、今いった三つの繁華街を抱える新宿、渋谷、豊島の三区の区長、警察署長とともに、昨年九月に新宿・渋谷・池袋地区治安対策代表者会議を設置をいたしまして、関係者が協力して繁華街対策に取り組んでおります。その繁華街対策について、まず伺いたいと思います。

 まず、今回の青少年健全育成条例、これにおきまして、青少年の深夜徘回が規制されることになっております。その中に、何人も深夜に外出している青少年に対しては、その保護及び善導に努めなければならない、こういう規定があります。

 この規定は、努力規定であるというふうに思うわけでありますけれども、例えば商店街の方が、また住民の方が、たむろする暴走族や集団で夜遅くまでいる高校生などに対して注意をしよう、こういうことでございますけれども、なかなかいい出せない、そういう場合には警察に通報するということもできる、こういう規定であるかと思いますけれども、この規定のねらいと、実効性を高める方策について、伺います。

三宅生活文化局長 青少年が深夜外出して犯罪に巻き込まれる危険を未然に防止するためには、大人が青少年を深夜外出させることを制限するだけでなく、深夜外出している青少年に対し、大人が積極的に注意し、帰宅を促すことも必要でございます。

 昔ならば、条例に定めがなくても当然のこととしてなされていたことでございますが、近年は子どもに注意する大人はすっかり少なくなっておりますので、宣言的規定として、保護及び善導の努力義務を条例に盛り込んだものでございます。大人の注意を喚起するとともに、夜間にパトロールをしていらっしゃる商店街や住民の皆さんの励みになること、背中を後押しするというようなことも期待しております。

 東京都においても、心の東京革命の一環として、キャンペーンなどにより大人の自覚を促してまいります。


 

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自民党の山田忠昭都議。山田忠昭氏は、青少年問題協議会委員として条例改正答申案審議では包括指定導入を主張した。
自民党の山田忠昭都議。
山田忠昭氏は、青少年問題協議会委員として
条例改正答申案審議では包括指定導入を主張した。

平成16年予算特別委員会 3月16日 総括質疑

山田忠昭委員(自民党)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2004/d6114416.htm

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山田委員

 それでは、次に青少年の健全育成について伺います。

 私は、毎月、青少年健全育成審議会で不健全図書やビデオの審査をいたしておりますけれども、女性の人格を否定し、冒涜する犯罪的な題材がほとんどでありまして、思わず目を覆いたくなるものばかりであります。このため、審議会として、自動販売機の規制強化を都に要請をし、平成十四年度から年齢識別装置を設置する自主規制が開始されたのであります。

 今回、青少年健全育成条例が改正され、規制の強化策の一つに自動販売機の年齢識別装置の設置と稼働を義務づけるようになりました。大変よいことだと思っております。

 そこでお尋ねいたしますけれども、現在の自動販売機の設置状況及び自主規制の現状と問題点について伺います。

三宅生活文化局長 現在、都内には約三百四十カ所、千百台のアダルトビデオ等の自動販売機がございますが、そのうち約一割には年齢識別機が未設置でございます。

 また、年齢識別機等が設置してあっても、夜間になるとタイマーが働いて、だれでも買えるようになります自動販売機が過半を占めております。

 このように、自主規制の限界が明らかになったために、今回、年齢識別機等の設置と稼働を義務づけることとしたものでございます。

山田委員 年齢識別装置を設置しない、または、設置しても稼働していない自動販売機があれば、規制の効果は上がりません。また、タイマーを使って稼働させないのであれば、夜間や休日にも状況を調査する必要があると思いますけれども、調査体制はどう確保するのか、伺いたいと思います。

三宅生活文化局長 多数の自動販売機が都内に散在しておりますし、夜間、休日を問わず稼働しているため、現在の昼間勤務を原則とする知事部局職員十名の体制では、十分な調査は困難でございます。

 一方、都内に広く配置され、夜間、休日の勤務体制も敷かれております警察官に、今回、調査権を付与して、知事部局職員と協力して実効性ある稼働状況調査を行っていく所存でございます。

山田委員 警察官と都職員が協力して稼働状況を調査するとのことでございます。大変でありましょうけれども、規制が有効に機能するためによろしくお願いいたしたいと思います。

 今回の規制は、全国初の方法とのことでございますけれども、今までの規制に比べてどう有効なのか、伺います。

三宅生活文化局長 現在の規制方法でございます不健全ビデオの収納禁止は、ビデオの内容が認定基準に該当するか否かの判定など、種々の困難がございます。

 一方、今回の規制方法では、年齢識別機等が未設置であったり、設置してあっても稼働していなければ義務違反となります。

 このため、収納禁止に比べ有効な規制方法と考えております。

山田委員 年齢識別機の設置と稼働は、健全育成審議会の問題提起が実りまして、全国初の規制を強力に実行し、東京発の青少年健全育成を進めていただきたいということを願いたいと思います。


 

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生活者ネットの執印真智子都議。
生活者ネットの執印真智子都議。

平成16年予算特別委員会 3月16日 総括質疑

執印真智子委員(生活者ネット)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/yotoku/2004/d6114417.htm

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執印委員

 次に、青少年、子どもの権利育成関連で伺います。

 今回の青少年健全育成条例の改正案について、女性を商品のように扱う出版物に対する包装や、生セラへの対応などの取り組みは、男女平等や女性の人権侵害に対する観点から、一定の理解をするものです。しかし、規制は事業者へ、深夜外出禁止の努力義務は親へとしながらも、最終的に子どもを追い詰めることになるのではないかという危惧は払拭されません。

 例えば、子どもの深夜外出については、家庭事情による親子の触れ合い、子ども同士の初もうで、青少年の労働や学びなどについて、努力義務の解釈が行き過ぎることはないのか。また、カラオケボックスなどの深夜立ち入り制限施設や深夜徘徊において、子どもを見つけたら警察に突き出してしまうなどの行き過ぎた条例解釈が行われるのではないかなど、いわば人によって受けとめが違うというようなあいまいな部分の判断は、だれがどのように行っていかれるのでしょうか。

三宅生活文化局長 青少年の深夜外出の制限は、青少年が犯罪に巻き込まれる危険を未然に防止するためのものでございます。保護者の同意等、または正当な理由のいずれもなしに連れ歩くことを規制するものでございます。正当な理由とは、災害及び急病などの緊急時を初め、通勤、通学など社会通念上相当と認められる場合でございます。

 また、深夜立ち入り制限施設についての改正は、対象施設の追加でございまして、事業者に対して、深夜に青少年を立ち入らせない義務を課する点においては従来と変わりません。

 なお、条例の施行に当たっては、青少年を危険から守るという趣旨を踏まえ、適切な対応に努めてまいります。

執印委員 次に、地域の協力を仰ぐとして、健全育成協力員が、書店やコンビニへ区分陳列の調査に入ることも計画されています。よくいえば、大人が子どもを取り巻く環境に関心を持ち、目が行き届くということですけれども、悪くすれば、善意の監視が強まるというふうになるのではないかと思います。大人に守られながらも守られ過ぎないというバランスのよい環境が、子どもの自立を促すのではないでしょうか。いってみれば、それが子どもの権利の視点だと考えます。決して子どもを野放しにするとか、甘やかすという意味ではありません。健全育成協力員も含め関係する大人全体に対し、子どもの権利の視点で十分な研修を行う必要がありますが、見解を伺います。

三宅生活文化局長 青少年健全育成協力員制度は、限られた数の都の職員が、約一万店のコンビニエンスストア、書店等に対する調査、指導を効率的に行えるように、不健全図書の陳列状況等について報告を受ける仕組みでございまして、対象は、子どもではなくて、事業者と接する制度でございます。

 実施に当たっては、マニュアル等の作成や説明会の開催などによりまして、青少年健全育成という意義を踏まえた運用となるように努めてまいりますし、また、他の規制につきましても、事業者の調査、指導に当たる都の職員及び警察官についても、青少年健全育成という条例の目的を踏まえて、その趣旨を徹底してまいります。

執印委員 青少年の健全育成であるならば、大人への規制の強化に終わらせるのではなく、犯罪に引き込まれることのない子どもの力を伸ばすことが最善の課題だというふうに思います。子ども自身の判断力、選択力を真に育成する方策を進めていただきたいと思います。


 

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下記会議については後日更新します。

平成16年 3月25日(木) 予算特別委員会(しめくくり総括質疑)

平成16年 3月26日(金) 予算特別委員会(討論・採決)

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関連リンク

東京都議会
平成16年第1回定例会  〔速報版〕
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/honkaigi/2004-1/d5114001.htm
ビデオ・オン・デマンド(録画中継)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/video2004-t1.htm

東京都議会議員

▼遠藤衛都議(自民党/北多摩第三/都議会自民党幹事長代行/2002年都議会「青少年健全育成基本法(仮称)の制定を求める意見書提出に関する請願」の紹介議員)
http://homepage3.nifty.com/endou-mamoru/
「犯罪に強いまちづくりの推進」「子どもの健全育成の取組み強化」「外国人組織犯罪への対応」を目指します。
http://homepage3.nifty.com/endou-mamoru/sakusaku/5_1.htm
条例改正推進の旗振り役となっていた竹花福知事と相談する遠藤衛都議
http://homepage3.nifty.com/endou-mamoru/sakusaku/org/Block_Image.5_1.3.jpg
メールフォーム
http://homepage3.nifty.com/endou-mamoru/sakusaku/mdpre.htm

▼木内良明都議(公明党/江東区) http://www.kiuchi-koto.com/
メールフォーム
http://www.kiuchi-koto.com/comment/index.html

▼三原將嗣都議(自民党/足立区/元青少年健全育成審議会委員/元鯨岡兵輔衆議院議員秘書)
http://www.mihara-togi.com/ mmihara-togi@minos.ocn.ne.jp

●初鹿明博都議(民主党/江戸川区/青少年問題協議会委員。条例改正答申案審議では包括指定導入反対を表明)
http://www.interq.or.jp/venus/banbi/

▼土屋たかゆき都議(民主党/板橋区/俗称「石原三羽烏」の一人/平成15年9月19日石原知事発言を全面支持する都民集会の主催者)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~t-tutiya/
土屋たかゆき都議会議員の議会活動 青少年健全育成について 
http://www2u.biglobe.ne.jp/~t-tutiya/10210.htm (土屋氏自身で削除)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~t-tutiya/10210.htmのグーグルのキャッシュ(近日消滅?)
参考:思想右翼団体=日本会議東京都本部の「石原知事発言を全面支持する都民集会」開催についての情報
http://www.nipponkaigi-tokyo.com/eventh.html

▼長橋桂一都議(公明党/豊島区/公明党東京都本部青年局次長)
http://www.k1-nagahashi.com/
tosho@k1-nagahashi.com

▼山田忠昭都議(自民党/西東京市/青少年問題協議会委員。条例改正答申案審議では包括指定導入を主張)
http://www.yamadatadaaki.net/NewSite/index.html
私の政策 心の東京革命で子供の健全教育を・・・
http://www.yamadatadaaki.net/NewSite/policykokoro.html
メールフォーム
http://www.yamadatadaaki.net/NewSite/index.html

■執印真智子委員(生活者ネット/日野市)
http://msyuin.islandvoice.net/

■東京都議会自由民主党
http://www.tky.3web.ne.jp/~tkyjimin/

■都議会民主党
http://www.togikai-minsyuto.jp/

■都議会公明党
http://www.togikai-komei.gr.jp/

■日本共産党東京都議団
http://www.jcptogidan.gr.jp/
■日本共産党東京都委員会
http://www.jcp-tokyo.net/

■東京生活者ネットワーク
http://www.seikatsusha.net/

■東京都
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例案 概要
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2004/02/20e2i101.htm
条例案概要 平成16年第一回都議会定例会
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2004/02/20e2i100.htm

■「有害」規制監視隊
東京都青少年の健全な育成に関する条例案 (条例案制定後の条例)
http://hp1.cyberstation.ne.jp/straycat/watch/news/archive/2004/26.htm

東京都健全育成条例改定に反対する市民有志Webサイト
・東京都健全育成条例改定に反対する署名活動のご案内

http://www.savemanga.com/

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関連記事

都健全育成条例改正資料/H16年第1回都議会代表質問

「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部改正」についての意見

都条例問題資料/斎藤環委員「条例改正は気休め」

東京都青少年問題協議会答申&意見募集

資料/都青少年問題協議会答申前田私案

資料/東京都青少年健全育成条例改正問題

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(キタノ)
ki@tree.odn.ne.jp
http://zirr.infoseek.ne.jp/
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---- 北の系2005 ----

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