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■名取憲彦議員(都議会民主党/幹事長)質疑
2004年3月2日都議会本会議 名取憲彦都議
条例改正案の規制実効性は疑問と明言。
「多様なメディア表現の可能性を確保すると言う
自由社会の権利を守る観点からは、両者の調整
はあくまでゾーニングの徹底により図られるべき」
民主党は戦後日本で初めてゾーニング政策を提言。
◎名取憲彦議員の質問をダウンロード。(mp3 / 332k)
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/tigi_natori040302a.mp3
名取憲彦議員
次に青少年問題について伺います。
今般、石原知事は青少年問題協議会の答申を受けて、健全育成条例の改正案を提案しました。
有害な情報の氾濫など青少年を取り巻く環境がますます悪化しているという判断のもと、規制を強化しようとするものですが、不可逆的に進む情報家社会の中で対処療法的に規制を強めたところでどの程度の実効性があるのか、疑問無しとはしません。
一部の際立った事件の印象に基いて規制を激しくすれば犯罪が無くなるかのような議論で終ってはならないのであります。
青少年の置かれている現状について多面的に分析し、非行や犯罪に手を染めるその動機付けを減らすようなプログラムを用意すべきです。
まず、青少年を取り巻く環境が、悪化してきたと言う原因について、どのような社会の情況があると認識しているのか知事の見解を伺います。
非行や犯罪に走る子どもには、幼児期に虐待を受けるなど、家庭的に問題を抱えている場合が多く、家族の機能が崩壊している家庭の子どもに対して居場所をどう提供していくかは地域社会の深刻な課題となっています。
青少年が深夜までカラオケボックスや漫画喫茶などで過すことは、もちろん望ましいことではありません。が、単にそこから締め出せば問題が解決すると言うものではありません。
青少年が犯罪に手を染めないよう、常に社会の目の届く範囲に留めておくことがむしろ重要と考えます。
規制するばかりではなく、青少年の居場所についてどのように考えるかなど、根本的な解決策が必要だと考えますが、都の見解をうかがいます。
都は、これまで不健全図書指定に関して個別指定制度を採用し、業界の自主規制を尊重しながら規制について抑制的に対応して来た事は、評価するところであります。
たしかに、性的な情報等に関しては誰でも見たくないものを見ない権利、子どもに見せたくないものを見せない権利と、人権の観点から主張することは認められるべきです。
他方で、多様なメディア表現の可能性を確保すると言う自由社会の権利を守る観点からは、両者の調整はあくまでゾーニングの徹底により図られるべきものであると考えます。
現に不健全とみとめられている図書が青少年の容易な閲覧に晒されているという事実があるのであれば、それはあくまでも区分陳列と青少年に対する販売禁止の徹底を図ることにより改善されるべきです。
インターネットなどの普及なども考え合わせ、実効性のあるゾーニングについてどのように考えているか、都の見解をうかがいます。
特に低学年の子どもが非行や犯罪に巻き込まれる背景には、自らの行動がもたらす危険性についての認識があまりに低いことが挙げられているのではないでしょうか。
子どもの問題では、成功談は広まりますが、不用意な行為のためにひどいめにあった失敗談は、ひとに言うのは恥ずかしく広がり難いと言う傾向があると考えます。
非行を誘う大人に対しては、規制で望むことも必要ですが、子どもに対しては自ら非行に走らない動機づけを与えることがもっとも重要であると考えています。
青少年の犯罪防止に取り組む人たちとのコミュニケーションを通じて犯罪の恐ろしさを学ぶなど、教育の場においても学校の関係機関やボランティア団体との協力で、青少年が自ら考え学習する機会を緊急に拡大すべきと考えますが、見解を伺います。
さて、いまや情報化社会の進展により、かつてあった共通の価値観というものが明らかでなくなりつつあります。
むしろこれからの未来を生きる子どもたちには、多様な価値観を持つ他者と共存しなければならないことを教え、多様な価値観の中から自己の幸福を追求する自己決定権を尊重し、同時に、他者の幸せを侵害する犯罪行為に対して自己を抑制できる能力を育むことが重要だと考えます。
青少年が非行や犯罪の誘惑に負けず、健全に育つために規制を強めて見えないところに追いやるのではなく社会とのコミュニケーションとのパイプをより多く持たせ、青少年自身の判断能力、責任感を養うことこそが必要と考えますが、見解を伺います。
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2004年3月2日都議会本会議 石原慎太郎知事
「偏執的な大人の嗜好が青少年の荒廃の原因だ!」
「携帯電話での親子の連絡はバーチャルな
親子の関係でしかない!」
混迷した石原知事の珍答弁ぶりは、
青少年政策の行き詰まりを象徴している。
◎石原慎太郎知事の答弁をダウンロード。(mp3 / 103k)
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/tigi_natori040302b.mp3
石原慎太郎知事
青少年を取り巻く環境の悪化の原因についてでありますが、今日の社会を作ってきたのはあくまで我々大人、社会の先輩であります。大人の無責任な意識と行動が、実は青少年の荒廃の原因となっていると言えると思います。
特に、厭な風俗でありますけれども、着用済みの下着だとか排泄物だとか、そういったものをですね、売買するそういう実態がありまして、そういったものを愛好する「偏執的な大人の嗜好」がですね、風俗として野放しになっているということは現実にあるわけで、まあそれは規制の対象にするわけですけれども、あるいはまた不健全図書の販売方法に配慮しない事業者が問題だとも思います。
外泊を繰り返している子どもにも、親に聞いてみますと携帯を買って与えているから一日に何度か連絡をすればですね親はそれで安心して子どもを監督というのでしょうか、掌握しているという錯覚を平気で口にしますが、それはあくまでも携帯という現代的な道具に象徴される、あくまで「バーチャルな親子の関係」でしかないと思います。
これらは大人の社会の陰の部分の投影でありまして、こうした現象は。まず、我々大人の生き方を反省して正す事がすべての出発点にならざるを得ない、なるべきであると思っております。
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2004年3月2日都議会本会議 三宅広人生活文化局長
不健全図書の氾濫、青少年を取り巻く環境
の極度の悪化を強調する三宅広人生活文化局長。
しかし不健全図書は特段増えていない。
居場所作りと居場所つぶしを同時に進め、
政策矛盾を深める東京都生活文化局。
◎三宅広人生活文化局長の答弁をダウンロード。(mp3 / 136k)
http://zirr.hp.infoseek.co.jp/tigi_natori040302c.mp3
三宅広人生活文化局長
青少年の健全育成に関する三点のご質問にお答えします。
まず、居場所作りなどの根本的な解決策の必要性についてでこざいますが、都はこれまでも児童館やユースプラザの整備などの居場所作り、子どもの正義感や倫理観を育む心の東京革命など、多様な施策を進めております。
しかし、現在の環境の著しい悪化を改善するためには、様々な有害環境への規制をより効果的に行うことが不可欠かつ喫緊の課題であると考えております。
このため条例改正を提案したものでございまして、今後、規制の実効性を高めるため、事業者等への適切な指導を行ってまいります。
次に、不健全図書の実効性ある規制などについてでございますが、都は昭和39年の青少年健全育成条例制定当初より青少年への不健全図書等の販売等を禁止してまいりました。
その後、平成13年の条例改正で、大人の世界と子どもの世界を区分するという考え方に基きまして、不健全図書の区分陳列を義務付けてまいりました。
しかし、今回、不健全図書の氾濫状況が目にあまることから、区分陳列と販売禁止の徹底を図るための方策として、不健全図書の包装を義務づけることといたしました。
インターネット等についてましては、自治体の領域を越える問題でもあるため、法的規制や関係業界への指導を国に提案しております。
最後に、青少年自身の判断能力、責任感を養うことの必要性についてでございますが、青少年を取り巻く環境は、極度に悪化しているため、青少年自身の判断能力や責任感を養う施策のみでは現在の一刻の猶予も許されない状況を改善することはできないと考えております。
そこで今回、条例を改正して事業者をはじめとする大人への規制の強化と合わせまして、大人や親、子供たちに警鐘を鳴らすこととしたものでございます。
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