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---- 北の系2005 ----
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イラク戦争報道管制問題(番外編その4)
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2003.5.19

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米兵といっしょにカメラに笑顔を向けるイラクの子ども。
戦争支持議員の選挙パンフレット用の素材。
こうした映像は周到に準備された可能性が有る。

テレビニュースで、米兵といっしょにカメラに笑顔を向けるイラクの子どもの姿を何度か見ました。

イラクの子どもたちは圧制から解放され、解放軍に感謝しているといった説明もありました。 おかしいと思いませんか? 家が焼かれたり壊されるのを見たり、自国民の血まみれの姿や叫び声を聞いているはずの子どもたちが、なぜこんなふうに笑えるんでしょうか。

こうした映像や説明には、なにかウラがあると考える余地があるのではないでしょうか。


議員パンフで使われる写真部分。
写真につけられる解説はこうだ。
「子どもたちは自由と解放感を満喫している」

この写真だけ見ると、イラクの現実を知らない人から見れば、「子どもたちは自由と解放感を満喫している」という米国議員の説明を疑う人は、あまりいないだろうと思います。

でも、上の写真は、フレヘム操作ト技法による情報操作が行われています。

実は、この子どもは援助物資を配布している場所のすぐ近くで撮影されています。もしかしたら、「カメラに向って笑ってくれたらもう物資をあげるよ」と呼びかけられたかもしれません。


議員パンフで使われない写真部分。
援助物資を手に持つ子ども。

この写真は、フレーム操作技法によって削除された映像部分です。一週間働いても手に入らないような物資を手にしています。

対イラク経済制裁による死亡者数は10年間で173万2000人。失業率は地域によっては40%を超えます。フセイン政権はそうした失業者を軍人として雇用し、富の再配分を行ってきました。

生まれてから一度もプレゼントなんてもらったことがない子どもたちが、はじめてもらう「プレゼント」に笑顔を見せるのは、ある意味当然かもしれません。

テレビニュースなどで垂れ流される映像は、こうした背景説明なしに唐突に提示され、視聴者の自由な解釈に委ねられます。

解釈するべき情報を持っていない視聴者は、誤まった映像解釈を、たやすく信じ込んでしまいがちです。


フセイン像にダビデの星が描かれた。
イラク戦争は宗教戦争?
イスラエル問題との関連を報じるメディアは少ない。

この映像を見たことがありますか?

米兵がフセイン像に星条旗をくくりつけて世論の反発を怖れてとりはずしたということがありましたが、この映像では、フセイン像にダビデの星を書き込まれています。

イスラム教徒のイラク人がユダヤのマークを描く筈がないですから、おそらく米英兵隊が描き込んだのでしょう。

この戦争は、イスラエルの独立とイスラエル系企業の利益ための戦争ですか? 

もしこの映像が世界に放送されたら、視聴者は、イラク戦争の原点がイスラエルのシオニズムにあるのではないか、ラムズフェルト国防長官がシオニストだということと戦争は関係があるのではないか、などと考えることができたはずです。

そういう戦争の本質を考えさせるような情報だけが、メディアからすっぽり抜け落ちているのは、なぜなのでしょうか?


マスメディアがあまり報道しない映像。
靴を米兵に向け歓迎していないことを示すイラクの少年

この写真も、日本のメディアはあまり伝えていないですよね。

イラク人にとって靴や足を向けることは、向けられた相手は軽蔑すべき者だという意思表示です。

もしこのような映像がきちんと放送されていたら、誤爆の被害を受けた子どもたちだけが米英兵を歓迎していないのではなく、誤爆を受けなかった子どもたちも米英兵を歓迎していないことを、知ることができたはずです。


親指を下に向け米兵に出ていけと訴えるイラクの子どもたち。

ピースサインをする子どもたちの映像はくり返し放送されましたが、親指を下に向けて「くそったれ米英兵は出て行け」と意思表示している子どもたちの映像だけは、繰り返し放送されることはありませんでした。なぜなんでしょうか?

「イラクの自由」作戦は失敗。イラクの人々を圧制から解放するという大義も喪失。

そう思わせる情報だけが、忘却へと追い込まれているのではないでしょうか?


日本のテレビが放送しなかったアルジャジーラテレビの映像。
2003年4月30日ファルージャの反占領デモの犠牲者。

あるアウシュビッツの生存者が、こう言っていました。

虐殺は二度行われた。最初に生命の虐殺。次に、記憶の痕跡の消去。

伝わらない情報は、受け手にとっては存在しないことと同じです。


日本のテレビが放送しなかった映像。
2003年4月30日ファルージャ。
米兵の無差別射殺に抗議するイラク市民。
「いずれおまえらは殺し屋に追い出されるだろう」

イラクの反占領デモについて問われたラムズフェルト国防長官が、「イラクの市民はデモをする自由がある」とコメントしていました。

でも実際には、デモ参加者に占領軍が無差別発砲し、人が死んでいます。

フセインもブッシュも、暴力と恐怖で統治し、言葉と行動が一致しない者。

そうイラク市民が受けとめているという事実だけがなかなか伝わらないのは、こうした映像がきちんと放送されていないからです。

こういう民衆の生活の“現場”に日本のメディアの記者がひとりもいないのはなぜなんでしょう?

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(キタノ)
ki@tree.odn.ne.jp
http://zirr.infoseek.ne.jp/
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