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---- 北の系2005 ----
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血で汚れたバレンタインチョコ
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2003.2.2

今、日本ではバレンタインデーなるキャンペーンイベントが催され、チョコレート商戦真っ盛りです。テレビでもチョコレートのCMが流れてます。一枚100円。安いですね。でもチョコが安く買えることに疑問を感じている日本人は、たぶんあまりいないと思います。

チョコレートのテレビCMのワンカット/(c) 明治製菓
恋に効く明治ミルクチョコレート、だとさ。平和だねぇ、日本は。

カカオ生産国のコートジボワール (カカオ豆国際シェア41%)では、グローバリズムの影響でカオオ市場が激しい国際競争にさらされた結果、民族ごとに統治されたカカオ産地間の軍事対立が深刻化し、ついに昨年、軍の一部が反乱を起こし、内戦に発展しました。

世界競争に晒された原産国の混乱の中、輸入国が資源を安く買い叩くというグローバリズムの構図が見え隠れします。

2003年1月28日、カカオ生産地コートジボワール首都の反仏親米デモ/ロイター
コートジボワールの反仏親米デモ/ロイター
お客様=アメリカは神様?

この写真は、2003年1月28日、コートジボワール首都で行われた反大統領派による親米デモです。

反大統領派のデモの主張は、簡単に言ってしまえば、「停戦に反対!」「フランスは敵!」「アメリカの方がまし!」というものです。

コートジボワール首都の反仏親米デモ/ロイター
アメリカの支援を受けた武装勢力が停戦拒否を主張
「世界に支持される強いアメリカ」というイメージがテレビを通じて広がっていく

アメリカの系列テレビは、、コートジボワールの親米デモを、「対イラク反戦のフランスは旧植民地に軍事介入している」「世界から支持される平和の戦士アメリカ」というような文脈で伝えています。

たしかに、フランスは、平和維持を目的に軍をコートジボワールに派兵し、1月6日に武装組織と交戦し、反乱軍30人が死亡し、フランス兵9人が負傷しています。

反仏親米デモの背景には、外国軍との軍事衝突の発生に象徴される、先進国の代理戦争が影響しているのは事実でしょう。

ただ、興味深いのは、アメリカの系列テレビ局ではこのニュース が、先進国の代理戦争という文脈ではなく、フランスやドイツで行われた反戦デモとセットで報道され、「世界に支持される正義のアメリカ」という文脈で報道されているという点です。(独立系テレビを除く)

このようなアメリカの系列テレビの報道が、アメリカの視聴者に、「反戦を訴えるフランスだって派兵して殺してるじゃないか」という疑問を与え、結果的にアメリカ人の愛国心を高揚させていることは、容易に想像できます。

カカオ産地の武装勢力に資本を送って対立と内戦を煽っているのは、グローバリズムの元で国益を拡大させる先進国とその国際資本であり、彼らが資源国の生産競争を激化させている諸悪の根源です。ですから、アメリカの軍事介入が正義だという理屈は、グローバリズムの観点からは正しくありません。

もちろん、シラク政権によるフランス軍の派遣も、PKOとしては完全に失敗です。一方の勢力に加担するかたちで、中立的ではない武装組織によってPKOを達成させようという考えが、そもそも間違いだったのです。中立的ではない軍事介入をやろうとしたという意味で、シラクもブッシュも同罪です。

いずれにしても、先進国の資源国に対する内政干渉の事実には沈黙&弁護し、武装勢力のデモの光景を「反仏親米」「強く正しいアメリカ」という偏向した文脈で流すアメリカの系列メディアの報道をみるにつけ、アメリカの主要メディアはやっぱりグローバリズムの体現者なのだなあと感じます。

ただ、私は、メディア関係者のすべてがグローバリズムの体現者だとは考えていません。グローバリズムに疑問を持って報道活動をしているジャーナリストたちは世界中にいます。

2003年1月25日 反WEFデモ参加者への検問光景/AP/Gaetan Bally
2003年1月25日 反WEFデモ参加者への検問光景/AP/Gaetan Bally
世界で広がる反グローバリズム運動

上のブッシュのおめんをつけた集団は、スイスで開かれる World Economic Forum (ダボス会議)に反対する反グローバリストたちです。

彼らはWorld Economic Forumに反対する平和的なデモ集会に参加するために移動中、治安当局によって検問を受け足留めをくらったことに対し、抗議の意味でブッシュのおめんをかぶっています。

このブッシュおめん、なかなかよく出来てますねぇ。なんだか南極×号みたいだけど。(笑)

2003年1月25日 反WEFデモ参加者への検問光景/AP/Gaetan Bally
2003年1月25日 反WEFデモ参加者への検問光景/AP/Gaetan Bally
アメリカには反グローバリズムの潮流を伝えるジャーナリストが存在する

この写真も、上と同じ反グローバリストたちが列車で移動中に検問を受けた時の様子です。悪魔のコウモリを模した髪型の漫画の顔は、反グローバリズム団体 Oltner Buendnis の公式ロゴだそうです。ユニークですな。

とまぁ、こういう国際ニュースを伝えることができるのは、グローバリズムに対する視点や情報を持っているジャーナリストがいるからで、ある種の情報におけるフェアネスを持ったジャーナリストがいるということの証左でしょう。

振り返って、日本の系列テレビ局のニュースはどうでしょう?

明治のチョコレートCMは流れていますが、コートジボワールの内戦についてテレビ系列局の多くは無関心です。ダボス会議と反グローバリストたちのデモの模様についても、無関心。

偏向していないとは言いますが、単に無関心なだけです。偏向していないけれど、誰も何も考えない。判断もしない。できない。

そういう無関心な状態が良いか悪いかの判断は、意見が分かれるところでしょうね。

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(キタノ)
ki@tree.odn.ne.jp
http://zirr.infoseek.ne.jp/
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---- 北の系2005 ----

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